こんにちは。
とまり木です。
このページでは、血流を良くする漢方薬の選び方やおすすめ漢方について解説します。
冷えや肩こり、むくみなど、血の巡りが悪いと感じている方にとって、体質から整える漢方は心強い選択肢です。
とくに市販でも手に入るクラシエやツムラの製品は、自分の症状に合わせて使いやすく、日常的に取り入れやすいのが魅力です。
体の内側から血行を整えることで、つらい症状の改善だけでなく、巡りのよい毎日が期待できます。
以下、血流の改善を漢方で目指したい方の参考になると嬉しいです。
血流を良くする漢方薬が注目される理由とは
血流を改善する手段として、近年「漢方薬」が注目を集めています。
これは単なる一時的な対症療法ではなく、体質や根本的な不調の原因にアプローチできる点が評価されているためです。
漢方薬は「冷え」「むくみ」「肩こり」「頭痛」など、血行不良からくるさまざまな症状に対応し、自然なかたちで全身の巡りを整える働きがあります。
血流改善に効果がある代表的な漢方薬5選【市販対応】
血流を良くするために効果が期待できる漢方薬には、さまざまな種類があります。
ここでは市販で購入でき、冷えや肩こり、生理痛などの症状に対して効果があるとされる代表的な処方を5つ紹介します。
それぞれの特徴を知ることで、自分に合った漢方薬選びの参考になります。
当帰芍薬散(とうきしゃくやくさん)|女性の冷えやむくみに
当帰芍薬散は、特に女性の体調不良に多い「冷え性」や「むくみ」に効果がある漢方薬です。
血の不足(血虚)と水分代謝の乱れを同時に改善し、体を内側から温めてくれます。
月経不順や貧血気味の方にも処方されることが多く、やせ型で体力のないタイプに適しています。
市販品ではツムラ・クラシエ製が人気で、薬局でも購入可能です。
桂枝茯苓丸(けいしぶくりょうがん)|瘀血による肩こり・のぼせに
桂枝茯苓丸は「瘀血(おけつ)」と呼ばれる血の滞りによる症状に用いられる漢方薬です。
肩こりや頭痛、のぼせ、顔の赤み、足の冷えなど、血流の偏りがあるタイプに向いています。
比較的体力がある方向けの処方で、血行をスムーズにしながら体の巡りを整えます。
女性だけでなく男性にも効果が期待できます。
加味逍遙散(かみしょうようさん)|ストレスによる冷えや不調に
加味逍遙散は、ストレスや自律神経の乱れからくる冷え・イライラ・不眠・生理不順などに対応する漢方薬です。精神的な緊張が原因で血流が滞っている場合に適しており、気の巡りと血の巡りを同時に整えます。クラシエ・ツムラなどから市販されており、特に更年期世代の女性から支持されています。
疎経活血湯(そけいかっけつとう)|関節痛や筋肉のこわばりに
疎経活血湯は、関節や筋肉の血行不良によって起こる「こわばり」や「痛み」を和らげるための処方です。
主に高齢者や、慢性的な肩こり・腰痛に悩む方に向いており、血流を促進しながら老廃物の排出も助けてくれます。
市販ではクラシエが製造しており、180錠・240錠入りなど大容量タイプが人気です。
桃核承気湯(とうかくじょうきとう)|下腹部の血流停滞におすすめ
桃核承気湯は、便秘気味で下腹部に重だるさや張りを感じる人向けの漢方薬です。
瘀血だけでなく体内の熱や老廃物を一緒に排出する作用があり、特に月経前の不調やイライラが強い女性に適しています。
ツムラ・小太郎漢方製薬などからも市販されており、PMS対策としても注目されています。
クラシエとツムラの漢方薬の違いは?【比較あり】
市販されている漢方薬の中でも、特に人気が高いのが「クラシエ」と「ツムラ」の製品です。
どちらも多くの種類を展開しており、血流改善に役立つ漢方薬も多数取り扱っていますが、処方内容や形状、価格帯などにいくつかの違いがあります。
ここでは両ブランドを比較し、選び方のポイントを解説します。
成分や処方の違い
クラシエとツムラはいずれも伝統的な漢方処方に基づいて製造されていますが、製品によって使用されている生薬のグレードや分量に若干の違いがあります。
ツムラは医療用としても使われるエキス顆粒タイプが中心で、病院処方と同じものを市販で入手できる点が強みです。
一方クラシエは錠剤タイプの製品が多く、飲みやすさや携帯性に優れているというメリットがあります。
パッケージ・価格・入手しやすさの比較
ツムラ製品はパッケージがやや硬派な印象で、漢方専門性を前面に出しています。
価格帯は少量タイプでもやや高めに設定されていることが多いです。
クラシエ製品はドラッグストアでも広く販売されており、パッケージも柔らかい印象で初心者にも親しみやすく設計されています。
価格面では比較的手頃で、180錠や288錠など大容量パックが充実しています。
症状・部位別に見る!血流を良くしたい人に合う漢方薬の選び方
漢方薬は「どこに」「どのような」血流の問題があるのかによって選ぶべき処方が異なります。
体質や不調の部位に合わせて適切な漢方を選ぶことで、より効果的に体の巡りを改善することができます。
ここでは、脳・足・女性特有の症状など、代表的なケースごとにおすすめの処方を紹介します。
脳の血流が気になる人におすすめの処方
脳の血流が滞ると、集中力の低下や物忘れ、頭の重さ、めまいといった症状が現れやすくなります。
このような場合には、「釣藤散(ちょうとうさん)」や「加味帰脾湯(かみきひとう)」など、気血を補いながら脳の巡りを改善する処方が効果的です。
また、ストレスが関係する場合は加味逍遙散が選ばれることもあります。
血流だけでなく、自律神経のバランスも意識した選び方がポイントです。
足の冷え・むくみに合う処方はこれ
下半身の冷えやむくみが目立つ場合、「当帰芍薬散」や「防已黄耆湯(ぼういおうぎとう)」が効果的です。
これらは血と水分の流れを整えることで、足元の冷えやだるさ、夕方のむくみなどを改善します。
特に女性に多い「冷えと水滞」のタイプにぴったりで、日常的に足の重さを感じる方にはおすすめです。
女性特有の症状(PMS・更年期)にも対応できる漢方
女性ホルモンのバランスに影響するPMSや更年期の症状には、「加味逍遙散」「桂枝茯苓丸」「温経湯(うんけいとう)」などが代表的です。
これらは、気の巡りを改善しながら血流の滞りを和らげ、イライラや不安感、冷え、のぼせなどをやわらげてくれます。
特に更年期世代の女性は、これらの症状が複合的に現れることが多いため、総合的な処方が効果的です。
漢方薬の効果を高めるためにできる生活習慣とは
漢方薬は継続して飲むことで体質に働きかける性質があるため、生活習慣を整えることでより高い効果が期待できます。
特に血流を改善する目的であれば、食事・運動・入浴などの習慣を見直すことが重要です。
ここでは、血行を促進しながら漢方薬の効果を引き出すために役立つ生活習慣のポイントを紹介します。
おすすめの食材と避けたい食習慣
血流を良くするためには、体を温める食材や血を補う栄養素を意識して取り入れることが大切です。
◎おすすめの食材(巡りを良くするもの)
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黒ごま、クコの実、なつめなどの「補血食材」
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生姜、にんにく、ねぎなどの「温性食材」
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青魚(EPA・DHA)やビタミンE豊富なナッツ類
✖避けたい食習慣(血行を妨げるもの)
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冷たい飲み物や生野菜の過剰摂取
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糖質・脂質のとりすぎ
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食事を抜く・偏るなどの不規則な食生活
これらのポイントを意識することで、体内の巡りがスムーズになり、漢方の効果がより感じられやすくなります。
日常でできる簡単ストレッチ・入浴法
血流改善の基本は、体を温めて動かすことです。漢方の効果をサポートするためにも、日常に取り入れやすい簡単な習慣を続けることが大切です。
おすすめの習慣
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軽いストレッチやウォーキングを1日15分以上
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就寝前のぬるめのお風呂(38~40℃)に10〜20分程度浸かる
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足湯や腹巻を活用して下半身の冷え対策
これらは無理なく続けやすく、漢方と併用することで相乗効果が期待できます。
漢方薬で血流改善した人の口コミ・体験談まとめ
漢方薬は即効性よりも、継続することで体質の根本から改善していく特徴があります。
そのため、実際に使ってみた人の声を知ることで、自分に合うかどうかの参考になります。
ここでは、血流改善を目的に漢方薬を使用した方の口コミや体験談を紹介します。
実際の口コミ・体験談
●30代女性(当帰芍薬散使用)
「生理前のむくみと冷えがひどかったのですが、飲み始めて2か月ほどでだいぶ軽くなりました。薬局でも買えるので続けやすいです。」
●40代男性(桂枝茯苓丸使用)
「肩こりや頭が重い感じが気になっていましたが、飲んでから体が軽く感じるように。体全体がポカポカします。」
●50代女性(加味逍遙散使用)
「更年期で不眠とイライラがつらく、病院で勧められた漢方を試しました。気持ちが落ち着いて、夜も眠れるようになりました。」
●40代女性(疎経活血湯使用)
「朝起きた時の関節のこわばりが和らぎました。運動も一緒に取り入れるとさらに効果がある気がします。」
こうした声はあくまで個人の体験ですが、「自分と似た悩みを持つ人が改善している」という安心感を与えてくれます。
自分に合った処方を見つけるためにも、こうした口コミを参考にしてみましょう。
血流を良くする漢方薬Q&A
Q1:市販で買える血流を良くする漢方薬にはどんなものがある?
A1:クラシエやツムラが販売している「当帰芍薬散」「桂枝茯苓丸」「加味逍遙散」「疎経活血湯」「桃核承気湯」などが代表的です。多くは第2類医薬品としてドラッグストアや通販で購入できます。
Q2:冷え性やむくみに特に効果がある漢方薬は?
A2:「当帰芍薬散」は冷えやむくみが気になる女性に特に適した処方です。血や水の巡りを整え、体を内側から温める働きがあります。
Q3:血流改善に即効性はあるの?
A3:漢方薬は体質改善を目的とするため、即効性は高くありません。一般的には数週間~数か月継続することで効果を実感するケースが多いです。
Q4:漢方薬を選ぶときに体質診断は必要?
A4:はい、漢方は体質に合った処方を選ぶことが重要です。冷えの原因や症状の現れ方によって最適な漢方薬が異なるため、セルフチェックや専門家のアドバイスを参考にしましょう。
Q5:脳や足など、部位によって処方を変える必要はある?
A5:はい。例えば、脳の血流が気になる方には「釣藤散」や「加味帰脾湯」、足の冷えやむくみには「当帰芍薬散」「防已黄耆湯」などが推奨されます。部位や症状に合った選び方が効果を高めます。
Q6:漢方薬は医師の処方が必要?
A6:医療用漢方薬は医師の処方が必要ですが、市販薬であれば薬局や通販で購入可能です。ただし、症状が重い場合は医師や薬剤師に相談するのが安心です。
まとめ:血流を良くする漢方薬のおすすめ5選!ツムラやクラシエの市販薬も紹介
このページでは血流を良くする漢方薬について解説してきました。
体質に合わせて漢方薬を取り入れることで、冷えやむくみ、肩こりなどの悩みを根本から改善するサポートになります。
日常の不調が和らぎ、めぐりのよい健やかな体づくりにもつながります。
以上、漢方薬をお探しの方の参考になると嬉しいです。