背骨にヒビが入ったときの症状と対処法を徹底解説!脊椎圧迫骨折の原因から予防まで

こんにちは。
とまり木です。

このページでは背骨にヒビが入った場合、どのような症状が現れるのか?対処法はあるのか?について解説していきます。

背骨にヒビが入る、つまり脊椎圧迫骨折は特に高齢者に多く見られる症状で、骨密度が低下した骨が衝撃や圧力に耐えきれなくなることで発生します。

この骨折は放置すると姿勢や生活の質に大きな影響を与えるだけでなく、重篤な神経症状を引き起こす場合もあります。

「最近背中や腰に違和感がある」
「転倒したあとに痛みが続く」

といった症状に心当たりがある方は、脊椎圧迫骨折の可能性があります。

この記事では、この症状の具体的な兆候や原因を詳しく解説し、適切な治療法や日常生活でできる予防策をお伝えします。

背骨にヒビ!?脊椎圧迫骨折とは?

脊椎圧迫骨折は、背骨(脊椎)が押しつぶされるように変形する骨折のことです。

この骨折は高齢者に多く、特に骨密度が低下する骨粗しょう症を患っている場合に発生しやすいです。

また、転倒や外傷がきっかけとなることが多いですが、日常生活での軽微な動作や負荷でも起こる場合があります。

骨折が発生すると、背骨は本来の形状を維持できなくなり、痛みや変形だけでなく、神経への影響も懸念されます。

このため、早期の診断と適切な対応が不可欠です。

背骨にヒビが入ったときの主な症状

背中や腰の痛み

脊椎圧迫骨折の最も顕著な症状は背中や腰の痛みです。

痛みの特徴は、立ち上がる、座る、または歩行中に悪化しやすく、横になることで軽減することが多いです。

しかし、痛みが改善されるといっても自然治癒を期待して放置することは危険です。

痛みが続く場合は、すぐに医療機関を受診しましょう。

動作時の痛み

日常的な動作、例えば寝返りや起き上がる際に激しい痛みを感じることがあります。

これらの痛みは、骨折した部位に負荷がかかることで引き起こされます。

これにより、患者は活動範囲を制限せざるを得なくなり、生活の質が低下します。

背骨の変形

骨折が進行すると、背骨が本来の形状を維持できなくなり、背中が丸くなる(円背)現象や身長の減少が見られます。

特に複数の椎体が骨折した場合にはこれが顕著になり、姿勢の悪化や見た目への影響が大きくなります。

神経症状

神経が骨折部位で圧迫されることで、足のしびれや筋力低下、さらには排尿や排便に関連する障害が現れることがあります。

これらの症状は、症状が進行するサインであり、緊急の治療が必要です。

脊椎圧迫骨折の原因

骨粗しょう症

骨粗しょう症は、脊椎圧迫骨折の最大の要因とされています。

骨密度が低下し、骨が脆くなることで、軽い負荷でも骨折が起こります。

女性は閉経後にエストロゲンが減少するため、男性よりも骨粗しょう症のリスクが高いとされています。

転倒や外傷

高齢者は筋力の低下やバランス感覚の衰えから転倒しやすく、それが脊椎圧迫骨折につながることがあります。

特に尻もちをついたり、腰部に直接的な衝撃を受けた場合には要注意です。

生活習慣

喫煙は骨の血流を悪化させることで骨密度を低下させる原因となり、アルコールの過剰摂取も骨の健康に悪影響を及ぼします。

また、運動不足や不適切な食生活も骨の強度を弱める要因です。

背骨にヒビが入った場合の治療法

保存的治療

●安静とコルセットの着用

背骨を固定することで骨折部位の安定性を保ち、痛みの軽減を図ります。

コルセットは個々の症状に応じて専門医が選択します。

●痛み止めの使用

鎮痛剤や抗炎症薬を用いて痛みをコントロールします。

ただし、痛みが緩和しても骨折が治癒するわけではないため、過信せず医師の指導を受けることが重要です。

●リハビリテーション

保存的治療においてリハビリは重要な位置を占めます。

背筋や腹筋を鍛えることで背骨を支える筋力を強化し、再発リスクを減らします。

外科的治療

●経皮的椎体形成術(BKP)

小さな切開部からバルーンを挿入し、つぶれた椎体を元に戻してセメントで固定する方法です。

この手術は比較的短時間で行えるため、高齢者にも適しています。

●椎体増幅形成術

骨セメントを直接注入して椎体の強度を高める治療法です。

痛みの軽減効果が高く、早期回復が期待できます。

リハビリテーションの重要性

リハビリは単に筋力を回復するだけでなく、再発防止や生活の質を向上させる重要なプロセスです。

専門の理学療法士と連携しながら、安全かつ効果的な運動を継続的に行うことが大切です。

また、体幹を支える筋肉を鍛えることは、他の部位の骨折予防にもつながります。

脊椎圧迫骨折の予防策

栄養の見直し

カルシウムは骨の主要な構成成分であり、乳製品や小魚、大豆製品を積極的に摂取しましょう。

また、ビタミンDはカルシウムの吸収を助けるため、魚類やきのこ類、日光浴が推奨されます。

運動習慣の確立

バランス感覚を鍛える運動や筋力トレーニングは、転倒を予防し、骨密度を高める効果があります。

特にウォーキングやスクワットなどの簡単な運動から始めてみましょう。

生活習慣の改善

禁煙やアルコールの節制は、骨の健康維持にとって欠かせない要素です。

さらに、定期的な健康診断で骨密度をチェックすることで、早期予防につなげることが可能です。

環境の整備

家庭内での転倒リスクを減らすために、滑り止めマットや手すりの設置、障害物を減らす工夫を行いましょう。

また、外出時には歩行補助具を使用することで安全性を高めることができます。

骨粗しょう症と背骨にヒビが入ることの関係

骨粗しょう症は脊椎圧迫骨折の最大のリスクファクターです。

骨密度が低下した状態を放置すると、他の骨折リスクも高まります。

骨粗しょう症の予防や治療には、骨密度検査と適切な栄養・運動が不可欠です。

まとめ:背骨にヒビが入ったときの症状と対処法を徹底解説!脊椎圧迫骨折の原因から予防まで

背骨にヒビが入る脊椎圧迫骨折は、誰にでも起こり得る可能性がありますが、特に高齢者や骨粗しょう症の患者には注意が必要です。

早期発見と適切な治療、さらに予防策を実践することで、骨折のリスクを大幅に減らすことができます。

背中や腰に痛みを感じた場合は、放置せずに専門医に相談しましょう。

自分の身体を守るために、積極的に行動することが健康的な生活を送る鍵となります。