こんにちは。
とまり木です。
このページでは首の付け根の痛みについて整体で改善できる領域、現代医学で対処すべき領域について、原因と検査、治療法を解説していきます。
あなたは後頭部や首の付け根に痛みを感じた経験はありませんか?
こうした痛みは日常生活の中で誰もが一度は感じる可能性があります。
しかし、痛みの原因が分からないと、どの診療科を受診すべきか迷うことも多いものです。
本記事では、後頭部や首の付け根の痛みの原因を詳しく解説し、どの診療科で診てもらうべきか、さらに痛みの緩和方法や予防策についても徹底的にご紹介します。
後頭部や首の付け根の痛みの主な原因
後頭部や首の付け根の痛みには、以下のような多岐にわたる原因があります。それぞれの特徴を理解することで、適切な対処が可能になります。
筋肉の緊張や疲労
デスクワークや長時間のスマートフォン使用、さらには家事や運転などの日常的な動作により、首や肩の筋肉が緊張することがあります。
これが慢性的な痛みの原因となることが多いです。特に「肩こり」として認識されるケースが多いですが、放置すると首や後頭部に痛みが広がることもあります。
頚椎の異常
頚椎症や頚椎椎間板ヘルニアなど、骨や神経の問題が原因で痛みが生じる場合もあります。
こうした疾患は、神経を圧迫することで手足のしびれや力の入りにくさなどの神経症状を伴うことがあります。
ストレス
現代社会において、ストレスは首の痛みを引き起こす大きな要因の一つです。
ストレスによる交感神経の過剰な緊張は筋肉を固くし、首や肩の痛みを引き起こします。
外傷や事故
交通事故やスポーツでの衝撃によりむち打ち症になると、首から後頭部にかけて痛みが持続することがあります。
初期の処置を怠ると慢性化するリスクがあるため、注意が必要です。
その他の疾患
稀に、くも膜下出血や動脈瘤などの重大な疾患が隠れていることがあります。
これらの場合、急激な痛みや意識障害を伴うことが多いため、速やかに医療機関を受診する必要があります。
受診すべき診療科は?
症状によって、受診すべき診療科が異なります。迷わないために、以下の目安を参考にしてください。
整形外科
次のような場合は整形外科を受診するのが適切です。
●首を動かすと痛みがある。
●慢性的な肩こりや首こりがある。
●手や腕にしびれや力の入りにくさを感じる。
整形外科では、筋肉や骨格の問題を中心に診断と治療を行います。
脳神経外科
以下のような場合は、脳神経外科の受診を検討してください。
●頭痛を伴う後頭部の痛みがある。
●突然強い痛みが現れた。
●意識障害や吐き気を伴う症状がある。
脳神経外科では、中枢神経や脳に関する疾患を診断し、早期治療につなげます。
耳鼻咽喉科
首のしこりや腫れが気になる場合は耳鼻咽喉科も受診の候補になります。
耳や喉、リンパ節に関連する疾患の可能性があるため、専門的な診断を受けましょう。
整形外科での検査と治療方法
整形外科では、主に以下のような検査や治療が行われます。
検査内容
●レントゲン撮影
骨や関節の異常を確認します。
●MRI検査
椎間板や神経の詳細な画像を撮影し、異常を検出します。
●神経伝導検査
神経の働きを調べ、障害の有無を診断します。
治療内容
●薬物療法
消炎鎮痛剤や筋弛緩剤で痛みを和らげます。
●物理療法
温熱療法や牽引療法、電気療法を行い、筋肉の緊張を緩和します。
●リハビリテーション
首や肩のストレッチを指導し、機能回復を促します。
脳神経外科での検査と治療方法
脳神経外科では、より精密な検査が行われます。
検査内容
●CTスキャン
脳内出血や腫瘍の有無を確認します。
●MRI検査
脳や脊髄の状態を詳しく調べます。
●脳血管造影
血管の状態を確認し、動脈瘤や狭窄の有無を診断します。
治療内容
●薬物療法
痛みや炎症を抑える薬を処方します。
●手術療法
必要に応じて、神経や血管の手術を行います。
痛みを軽減するためのセルフケア
自宅でできる対処法をいくつか紹介します。
温熱療法
お風呂や温かいタオルで首を温めると、血流が促進され筋肉がほぐれます。特に就寝前に行うと効果的です。
ストレッチと軽い運動
首や肩の軽いストレッチを毎日行うことで、筋肉の柔軟性が向上します。また、ウォーキングなどの全身運動もおすすめです。
正しい姿勢の意識
デスクワークやスマホの使用時に、画面の高さを目線と同じ位置に調整しましょう。1時間ごとに休憩を取るのも効果的です。
痛みを未然に防ぐ日常生活での予防法
痛みを防ぐために、普段から次のポイントを意識しましょう。
●枕の見直し
首が自然なカーブを保てる高さの枕を選びます。
●定期的な運動
肩回しや首の体操などを日常的に行い、筋肉を強化します。
●ストレスケア
リラクゼーションや趣味を通じて、ストレスを溜めないようにしましょう。
見逃してはいけない危険な症状
次のような症状がある場合は、早急に医療機関を受診してください。
●突然の強い頭痛や吐き気。
●手足のしびれや麻痺。
●意識がもうろうとする、または失神。
●痛みが急速に悪化する。
これらは重大な疾患のサインである可能性があります。速やかに受診しましょう。
専門医に相談する際に準備すべきこと
医療機関を受診する前に、以下の情報を整理しておくとスムーズです。
●痛みが始まった時期。
●痛みが強くなるタイミングや動作。
●その他の症状(頭痛、吐き気、しびれなど)。
●痛みを和らげるために試した対処法。
これらの情報を医師に伝えることで、より的確な診断と治療を受けることができます。
まとめ:後頭部や首の付け根の痛みを感じたら何科を受診すべきか?原因と対処法を徹底解説
後頭部や首の付け根の痛みは、適切な対処で改善できることが多いです。
不安を抱えたまま放置せず、早めに医療機関を受診し、健康な生活を取り戻しましょう。