後頭部や首の付け根がズキズキ痛む!こんな時、病院は何科に行けばいい?

こんにちは。
とまり木です。

このページでは、後頭部や首の付け根にズキズキとした痛みがあるとき、どの診療科を受診すべきかについて解説します。

結論から言うと、痛みの原因によって適切な診療科は異なりますが、整形外科や脳神経外科、場合によっては内科が選択肢になります。

突然の強い痛みやしびれ、吐き気を伴う場合には、くも膜下出血や動脈解離といった命に関わる病気の可能性もあるため、早急な対応が必要です。

この記事を読めば、受診の判断基準や放置してはいけない症状、自宅でできる応急処置までわかります。

どうぞ参考になさってください。

後頭部や首の付け根が痛いとき、まず何科に行けばいい?

後頭部や首の付け根に痛みを感じたとき、まず悩むのが「何科を受診すべきか」です。

痛みの程度や他の症状によって、受診先は異なります。

ここでは、症状に応じた診療科の選び方を解説します。

症状が軽い場合に相談しやすい診療科は?

痛みが軽く、日常生活に支障がない場合は整形外科の受診が一般的です。

整形外科では、筋肉や関節、神経の状態を診断し、レントゲンやMRIを使って原因を特定してくれます。

とくに、姿勢の悪さや寝違え、筋肉の緊張が原因と思われるケースでは、まず整形外科で診てもらうとよいでしょう。

痛みが強い・しびれを伴うときの受診先は?

痛みが強く、さらに手足のしびれや頭痛、吐き気を伴う場合は、脳神経外科や脳神経内科の受診が適しています。

これらの症状は、神経の異常やくも膜下出血、動脈解離といった重大な疾患の可能性もあります。

早期に検査を受けることで、命に関わる病気の発見につながることもあるため、注意が必要です。

迷ったときはどの科から受診すべき?

診療科がはっきりわからない場合は、まず内科やかかりつけ医を受診するのもひとつの方法です。

内科では症状を一通り聞いた上で、必要に応じて適切な専門科に紹介してくれるため、受診先に迷うときの“入り口”として安心です。

また、地域の総合病院の初診外来も有効です。

考えられる主な原因と注意すべき病気は?

後頭部や首の付け根の痛みは、日常的な要因から深刻な病気までさまざまな原因が考えられます。

ここでは、よくある症状の背景にある原因や、注意すべき疾患について詳しく解説します。

後頭神経痛や頸椎症などよくある疾患

首や後頭部に痛みを引き起こす代表的な疾患には、後頭神経痛や頸椎症があります。

後頭神経痛は、後頭部から首にかけてズキズキした痛みを感じるのが特徴で、ストレスや筋肉のこりが引き金になることが多いです。

一方、頸椎症は加齢に伴う変形や神経の圧迫によって起こり、首の痛みに加え手のしびれを伴うこともあります。

くも膜下出血や動脈解離など緊急性のある病気

突然の激しい後頭部痛は、くも膜下出血の前兆である可能性があります。

これは命に関わる疾患であり、痛みの強さや突発的な発症が特徴です。

また、首の血管が裂ける動脈解離も激しい痛みを伴い、早急な治療が必要です。

これらの症状が現れたら、迷わず救急外来を受診しましょう。

首の筋肉の緊張やストレスが原因のケースも

デスクワークやスマホの長時間使用などで、首の筋肉に疲労がたまると、血流が悪化して痛みが出やすくなります。

さらにストレスによる自律神経の乱れも、筋肉のこりや神経痛を引き起こす要因となります。

慢性的な痛みがある場合は、姿勢の見直しやストレッチの習慣化が効果的です。

放置すると危険な症状とすぐ病院に行くべきサイン

首や後頭部の痛みは、軽度なものもあれば、緊急性の高い症状もあります。

ここでは、放置してはいけない危険な兆候や、すぐに病院で診てもらうべきサインについて解説します。

頭痛・吐き気・手足のしびれを伴うとき

痛みに加えて頭痛や吐き気、手足のしびれがある場合は、神経や脳、血管に異常がある可能性があります。

たとえば、くも膜下出血や脳出血などが疑われるケースでは、命に関わることもあるため緊急受診が必要です。

また、めまいや意識がぼんやりするなどの症状も併発する場合は、すぐに脳神経外科を受診しましょう。

安静にしても改善しない・悪化する場合

安静にしても痛みが引かない、または徐々に痛みが悪化している場合は、筋肉や神経の深部に異常がある可能性があります。

とくに、寝ていても痛みが続く、日常動作に支障が出るほどの状態であれば、我慢せずに早めの受診が望ましいです。

症状が慢性化する前に対応することで、回復が早まります。

高齢者・持病がある人が特に注意すべき症状

高齢者や糖尿病・高血圧などの持病がある方は、首や後頭部の痛みが重篤な疾患と関係している可能性が高くなります。

血管系のトラブルや神経疾患が進行していることもあり、軽視は禁物です。

また、服用中の薬の副作用が原因となる場合もあるため、主治医に相談することも大切です。

整形外科・脳神経外科・内科の違いと選び方のコツ

首や後頭部の痛みがあるとき、どの診療科に行けばいいか迷うことは多いです。

それぞれの診療科が対応する症状や得意とする治療内容を理解することで、より適切な判断がしやすくなります。

整形外科が対応するケース

整形外科は、首の筋肉や関節、骨の異常を専門としています。

姿勢の悪さによる筋肉のこり、寝違え、頸椎症といった整形外科的な要因があるときには、まず整形外科の受診が有効です。

画像診断によって具体的な状態を把握でき、湿布や内服薬、理学療法などの治療が受けられます。

脳神経外科や脳神経内科が適する場合

神経や脳に関連する痛みが疑われるときは、脳神経外科や脳神経内科が適しています。

特に、激しい頭痛、しびれ、意識障害、言語障害などを伴う場合は要注意です。

くも膜下出血や脳腫瘍、脳出血などの深刻な疾患の可能性があるため、早期の画像診断と専門的な判断が必要です。

まずは内科からでもいいケースとは?

診療科が分からない場合や、緊急性が高くないと感じる場合は、まず内科やかかりつけ医に相談するのも良い方法です。

内科では症状の全体像を確認し、必要に応じて適切な専門科へ紹介してくれます。

自己判断に迷うときの初期窓口として、内科は安心して利用できます。

自宅でできる応急処置と受診までの過ごし方

すぐに病院に行けない場合でも、自宅でできる対処法を知っておくと安心です。

ここでは、痛みを和らげるための応急処置や、悪化を防ぐための注意点をご紹介します。

湿布・鎮痛剤・枕の調整など簡単な対処法

軽い首の痛みには、市販の湿布や鎮痛薬が有効です。

炎症がある場合は冷湿布を、慢性的なこりには温湿布が効果的です。

また、枕の高さや硬さを見直すことも重要で、自分に合った枕を使うだけで痛みが軽減するケースもあります。

無理に首を動かさず、安静を保つことも大切です。

逆効果になるNG行動とは?

痛みを我慢して首を大きく動かしたり、マッサージを強く行うのは逆効果になることがあります。

また、自己判断で過度なストレッチをすることで症状が悪化することもあるため注意が必要です。

首を温めすぎる、長時間同じ姿勢を続けるといった行動も避けるようにしましょう。

症状記録のつけ方と受診時に役立つ情報

受診時に正確な情報を伝えるためには、いつから・どのように痛みが始まったか、強さや場所の変化、伴う症状などを記録しておくことが有効です。

スマホのメモや紙に書くだけでも、診察時の助けになります。

服薬履歴や過去の病歴も整理しておくと、スムーズに診察が受けられます。

後頭部や首の痛みのQ&A

Q1: 後頭部や首の付け根が痛いとき、何科に行けばいい?

A: 痛みが軽い場合は整形外科、強い頭痛やしびれを伴う場合は脳神経外科が適しています。診療科がわからないときは内科で相談するのも一つの方法です。

Q2: くも膜下出血の前兆として、首や後頭部の痛みはあるの?

A: はい、くも膜下出血の前兆として、突然の激しい後頭部の痛みが現れることがあります。吐き気や意識のぼやけを伴う場合は、すぐに救急を受診してください。

Q3: 後頭部と首の痛みがあるとき、市販薬で様子を見ても大丈夫?

A: 軽度の痛みであれば市販の鎮痛薬や湿布で対処可能ですが、症状が続く・悪化する・しびれを伴う場合は医療機関での診察が必要です。

Q4: 整形外科と脳神経外科のどちらを選べばいい?

A: 筋肉や骨の異常が疑われる場合は整形外科、頭痛や神経症状がある場合は脳神経外科が適しています。判断が難しいときは内科を経由するのが無難です。

Q5: 首を動かすとズキッと痛みますが、寝違えと考えて大丈夫?

A: 短期間で改善する場合は寝違えの可能性もありますが、数日経っても痛みが取れない・広がる場合は頸椎のトラブルや神経障害の可能性があります。

Q6: 首や後頭部が痛いときに避けるべき行動はある?

A: 強くマッサージをしたり、無理に首を動かすのは逆効果になることがあります。安静を保ち、痛みがあるうちは刺激を控えるようにしましょう。

まとめ:後頭部や首の付け根がズキズキ痛む!こんな時、病院は何科に行けばいい?

このページでは後頭部や首の付け根の痛みについて解説してきました。

このような症状は軽く見られがちですが、時に重大な疾患のサインであることもあります。

自分では判断が難しい症状だからこそ、早めの受診が安心につながります。

特に、しびれや吐き気、強い痛みを伴う場合は、迷わず専門科を受診しましょう。

痛みを我慢せず、少しでも不安を感じたら、今すぐ医療機関で相談してみてください。