ぶつけていないのに内出血?痛みを伴うあざは何科を受診すべきか徹底解説

こんにちは。
とまり木です。

このページでは何かにぶつけたわけではないのに痛みを伴う内出血が現れる理由、受診すべき診療科について解説していきます。

内出血とは、皮膚の下で血管が破れ、血液が漏れ出すことで青紫色のあざとして現れる状態を指します。

通常は、転倒や打撲といった物理的な衝撃によるものが多いですが、衝撃を受けた覚えがないにもかかわらず内出血が見られる場合、血液や血管、あるいは体内の凝固機能に関連する疾患が隠れている可能性があります。

さらに痛みを伴う場合には、通常のあざとは異なる重要なサインである可能性があり、早めに医療機関を受診することが重要です。

この記事では、ぶつけた覚えがないのに内出血が起こり、痛みを伴うケースについて、考えられる原因や対処法、受診すべき診療科、そして予防策を詳しく解説します。

ぶつけていないのに起こる内出血とは?

ぶつけていないのに内出血が起きる場合、血液や血管の異常が原因で毛細血管が破れ、血液が皮膚の下に漏れ出している可能性があります。

この現象は「自発性内出血」と呼ばれることもあり、以下のような特徴があります。

●青紫色、赤色、あるいは茶色に見えるあざが形成される
●痛みや腫れを伴う場合がある
●一度治っても、短期間で再発することがある
●軽い刺激や衝撃、あるいは完全に原因不明の状態で発生する

これらの症状が頻繁に見られる場合、単純なあざではなく、血液や血管の健康状態に関する重大な問題が隠れている可能性があります。

内出血を引き起こす可能性のある主な病気

ぶつけていないのに内出血が起きる場合、以下のような疾患が原因として挙げられます。これらの病気はそれぞれ異なるメカニズムで内出血を引き起こすため、注意が必要です。

血小板減少症

血液中の血小板が減少することで、血管が破れやすくなり、軽い刺激でも出血しやすくなります。特に、免疫系が自らの血小板を攻撃する免疫性血小板減少性紫斑病(ITP)は、内出血やあざができやすくなる典型的な疾患です。この場合、鼻血や歯茎からの出血が併発することもあります。

血友病

血液を凝固させる因子が欠乏または機能不全に陥る遺伝性の疾患です。出血を止める力が弱くなるため、軽い外的刺激でも内出血が起き、特に関節や筋肉内で痛みを伴う出血が発生しやすくなります。

肝機能障害

肝臓は血液凝固因子を生成する重要な臓器です。そのため、肝炎や肝硬変など肝機能の障害があると、出血傾向が強まり、内出血が頻繁に見られることがあります。また、これらの疾患は全身の倦怠感や黄疸(皮膚や目が黄色くなる症状)を伴う場合があります。

紫斑病

紫斑病は、血管壁に炎症が起こり、毛細血管が破れやすくなる疾患です。アレルギー性紫斑病(ヘノッホ・シェーンライン紫斑病)は小児に多いですが、成人にも発生し、内出血や皮膚の赤い斑点が見られることがあります。

その他の疾患

●ビタミンK欠乏症
ビタミンKは血液凝固に必要不可欠な栄養素です。不足すると内出血が起きやすくなります。

●播種性血管内凝固症候群(DIC)
重篤な感染症や外傷によって血液が異常に凝固しやすくなり、同時に出血傾向も高まる病態です。

痛みを伴う内出血が続くときに疑うべきポイント

痛みを伴う内出血が頻繁に見られる場合、以下の点を記録して医師に相談することが重要です。

●症状が始まった日付と経過
症状がどのくらい続いているか。

●内出血の頻度
何日おきに症状が発生するのか。

●部位
特定の場所に集中しているか、全身に広がっているか。

●併発症状
鼻血、歯茎からの出血、倦怠感、発熱、皮膚の発疹などがあるか。

これらの情報があると、医師が診断を行う際に非常に役立ちます。

何科を受診すべきか迷ったときの目安

内出血がぶつけた覚えもなく頻繁に起きる場合や痛みを伴う場合、以下の診療科を受診するのが適切です。

●内科
全身的な健康状態を評価し、血液検査や肝機能検査を通じて原因を特定します。

●皮膚科
皮膚の状態を直接観察し、内出血の特徴から病態を判断します。

●血液内科
血液疾患が疑われる場合に必要な検査と治療を行います。

●肝臓内科
肝機能障害が原因として考えられる場合、専門的な診察を受けることができます。

気になる内出血で病院を受診する前に準備しておきたいポイント

医療機関を受診する際、以下の情報をメモして持参すると診断がスムーズになります。

●症状が始まった日付と具体的な経過
●内出血が発生する頻度
●他の症状(鼻血、倦怠感など)の有無
●現在服用している薬やサプリメント

内出血を予防するための日常生活での注意点

内出血を防ぐためには、生活習慣の見直しが重要です。以下の対策を心掛けましょう。

栄養管理

ビタミンK、ビタミンC、鉄分、たんぱく質をバランスよく摂取することで血管を強化し、内出血を予防します。特に納豆、ほうれん草、柑橘類、赤身の肉などの食品を積極的に取り入れましょう。

転倒や衝撃を防ぐ環境づくり

滑り止めマットの使用や家具の角を保護することで、軽い衝撃による内出血を防ぎます。特に高齢者の場合は、家庭内の安全対策が重要です。

適度な運動

ウォーキングや軽い筋力トレーニングを取り入れることで、血流を改善し、血管を強化します。転倒防止にもつながります。

皮膚の保湿
乾燥を防ぐために保湿クリームを使用し、皮膚の弾力を保つことが内出血の予防につながります。

病気による内出血が疑われる場合は早めの医療機関受診を

ぶつけていないのに内出血が続く場合、自己判断で放置せずに医療機関を受診することが重要です。特に、以下のような場合は早急な受診を検討してください。

●内出血が治らず新たな症状が現れる場合
●痛みが激しい、または悪化している場合
●他の部位でも出血傾向が見られる場合

まとめ:ぶつけていないのに内出血?痛みを伴うあざは何科を受診すべきか徹底解説

ぶつけていないのに内出血が起こり、痛みを伴う場合、血液や血管、あるいは肝臓に関連する疾患が背景にある可能性があります。

適切な診療科を受診し、原因を明らかにすることで早期に治療を開始できます。

また、日常生活での栄養管理や生活環境の改善に取り組むことで、内出血の予防にも役立ちます。

症状が気になる場合は、早めに医療機関を訪れることをご検討ください。

以上、参考になると嬉しいです。