立ち上がる時に膝が痛いのはどうして?原因と対処法を解説!

こんにちは。
とまり木です。

このページでは立ち上がり動作時に膝が痛くなる原因と対処法について解説していきます。

立ち上がり動作は階段ほどでないにしろ膝に体重が乗るので、膝の負担が大きくなります。

立ち上がり動作の痛みの原因には以下の8項目が疑われます。

●関節炎
●軟骨損傷
●半月板損傷
●靭帯損傷
●筋肉または腱の損傷
●膝蓋骨症候群
●疲労や過度の使用
●血行不良

それでは順番に見ていきましょう。

立ち上がる時に膝が痛い原因

関節炎

膝に関節炎が起きていると、立ち上がり動作で膝に痛みがあらわれます。

それではなぜ膝に関節炎が起きるのか?ですが、例えば登山をして膝を酷使すると膝関節や筋肉に負担がかかって炎症が起きることがあります。

それ以外にも変形性膝関節症による炎症やリウマチ性関節炎でも、立ち上がり動作で膝に痛みがあらわれるでしょう。

膝の炎症は様々な可能性が考えられるので、一度病院で診てもらってください。

登山などの一過性の痛みなら良いのですが、疾患由来の炎症は医療的な措置が必要です。

軟骨損傷

膝の軟骨を損傷すると膝のスムーズな曲げ伸ばしができず、立ち上がり時に痛みを伴います。

損傷の程度にもよりますが膝が伸び切らないという事態もあります(ロッキング)

半月板損傷

半月板は前十字靭帯や内側側副靱帯を同時に損傷することがあり、非常にデリケートな話になります。

治るのにも時間がかかるため、できるだけ早く病院で診てもらってください。

半月板損傷はスポーツで膝を捻った場合や事故でよく見られますが、関節や筋肉が弱っていると日常生活動作でも起こることがあります。

靭帯損傷

膝には複数の靭帯があり、膝を補強しています。

●前十字靭帯
●後十字靭帯
●内側側副靱帯
●外側側副靭帯
●膝蓋靭帯

これらの靭帯を痛めると炎症が起こり、立ち上がり動作で痛みが発生します。

また、靭帯は膝の安定性を高めるための組織なので、靭帯を痛めると膝がグラグラ不安定になることがあります。

筋肉または腱の損傷

筋肉の損傷を筋挫傷といい、腱の損傷を腱断裂と呼びます。

損傷の程度にもよりますが、筋肉や腱を痛めると炎症反応が起こるのが一般的です。

炎症反応というのは、怪我をした部分が熱くなったり、腫れたりして、痛みが発生している状態です。

まずは応急処置を行って病院で診てもらってください。

膝蓋骨症候群

膝蓋骨症候群というのは軟骨のすり減りや骨の変形を原因として炎症が起きることをいいます。

立ち上がり時のほか、階段の登り降りでも痛みが発生します。

疲労や過度の使用

疲労や過度の使用でも、膝に痛みがあらわれることがあり、これをオーバーユースと言います。

オーバーユースは仕事やスポーツ、日常生活動作でも十分に起こり得るので、これを機会にしっかりと日々ケアするようにしてください。

具体的には、炎症反応があればアイシングを行い、落ち着いてきたら筋肉をマッサージしたり、強化のための筋トレを行います。

また、ストレッチで筋肉の柔軟性を保つようにしてください。

血行不良

冷えや運動不足、締め付けによって血行不良が起こると筋肉などの組織が十分な酸素や栄養を得られなくなるので痛みが生じる可能性があります。

血行不良が起こる原因は色々なパターンがあるので、ご自身に合ったケアを行ってください。

立ち上がる時に膝が痛い場合の対処法

応急処置を行う

立ち上がり動作で膝に痛みがあり、その他にも熱感や腫れ、動作困難といった症状があれば、応急処置を行ってください。

応急処置を行うと痛みの緩和に役たちますし、回復を早めます。

応急処置の基本的な方法は、項目の頭文字をとって「PRICE」と言います。

応急処置は何か合った時に役立ちますので良かったら覚えておいてください。

[P]プロテクション(保護)怪我した部分を固定します。

[R]レスト(休息)膝を動かさず休ませます。

[I]アイシング(冷却)急性痛は炎症反応が出ることが多いので冷やします。

[C]コンプレッション(圧迫)出血や浮腫を抑えます。適宜緩めることも必要。

[E]エレベーション(挙上)仰向けに寝て膝の位置を少し高くすると楽になります。

病院で診察を受ける

応急処置を行ったら病院で診察を受けましょう。

診療科目は整形外科になります。

おそらく問診、触診のほか、MRIやレントゲン撮影になると思います。

お体の状態に応じて必要な処置を行ってもらえます。

体重コントロール

私にも経験があるんですが、体重が増えると立ち上がり動作や階段の登り降りが大変になりますよね。

ぜひこの機会にBMI22を目指してダイエットしてみてください。

筋肉の強化とストレッチング

もし体重が適正でも筋肉が衰えていると立ち上がり動作では大きな負担になります。

筋肉は強く柔軟であることが望ましいです。

筋トレとストレッチを試してみてください。

セルフケアを覚える

膝に痛みがあると行動するのが面倒になりますよね。

しかし、動かなくなると体重が増えたり、筋力が低下したりと、良いことは何もありません。

整体や整骨院、パーソナルトレーニングなどで自分に合うセルフケアを習ってみてください。

まとめ:立ち上がる時に膝が痛いのはどうして?原因と対処法を解説!

最後までお読みいただきありがとうございました。

以下にこのページのポイントをまとめます。

●膝の痛みは関節炎、特に変形性膝関節症やリウマチ性関節炎によって引き起こされる可能性がある

●膝の軟骨損傷は立ち上がり時にスムーズな動きを妨げ、痛みを引き起こす

●半月板損傷は治癒に時間がかかり、早急な医療評価が必要である

●膝の靭帯損傷は膝の不安定性を引き起こし、立ち上がり動作で痛みが発生する

●筋肉または腱の損傷(筋挫傷や腱断裂)も痛みの原因となる

●膝蓋骨症候群は膝の前部に痛みを引き起こす、特に階段を昇降する際

●疲労や過度の使用(オーバーユース)は膝に炎症と痛みを引き起こす

●血行不良も組織への酸素供給不足から痛みを引き起こす

●応急処置(PRICE)は痛みの緩和と回復の促進に有効である

●適切な体重コントロールは膝への負担軽減に寄与する

●筋肉の強化とストレッチングは膝の機能改善と痛みの軽減に役立つ

●セルフケアの学習と実践は長期的な健康管理に重要である