【妊娠初期~後期】ぎっくり腰のような痛みを徹底解説!原因3パターンと治し方

こんにちは。
とまり木です。

このページでは、妊娠初期から後期にかけて起きるぎっくり腰のような痛みについて、その原因や特徴、そして対処法について解説します。

まず、妊娠中の腰痛について簡単に説明させていただくと、妊婦さんの腰痛の原因は大きくわけて3つあります。

妊婦さんの腰痛の原因3種類

1.元々腰痛持ちで妊娠をきっかけに腰痛が悪化している

2.妊娠中に分泌されるホルモン「リラキシン」の影響で骨盤の関節が柔らかくなり筋肉が緊張している

3.お腹の中の赤ちゃんが大きくなるにつれて腹筋が引き伸ばされ反り腰がひどくなり腰痛が出ている

正直なところ一般的な腰痛の原因は20種類くらいあるのでその全部の治し方をセルフケアとして説明するのは難しいのですが、

妊婦さんがどういう対応をとれば今の状態よりも体が楽になるか?という視点で対処法を紹介させて頂きます。

妊娠中の腰痛に悩む方や、これから妊娠を迎える方の参考になると嬉しいです。

このページでわかること

◆妊娠初期・後期の腰痛の原因と対処法

◆妊婦さん特有のぎっくり腰のような痛みがでる理由

◆骨盤の緩み、股関節由来、反り腰による腰痛と治し方

◆腰を楽にするグッズ

妊娠初期~後期の「ぎっくり腰のような痛み」の原因と特徴

妊娠初期~後期の「ぎっくり腰のような痛み」の原因と特徴

●妊娠初期の腰痛の特徴
1.軽度の痛みが主
2.ホルモンの変化が影響
3.痛みの位置
4.動作との関連

●妊娠初期における「ぎっくり腰のような痛み」の主な原因
1.ホルモンの影響
2.体の重心の変化
3.血流の増加
4.筋肉の緊張

●妊娠後期の腰痛の特徴
1.痛みの強さと持続性
2.体の重心の変化に伴う痛み
3.骨盤の関節の緩み
4.疲労による痛み
5.夜間の痛み

●妊娠後期における「ぎっくり腰のような痛み」の主な原因
1.体の重心の大きな変化
2.骨盤の関節のさらなる緩み
3.筋肉の過度な緊張
4.胎児の位置や動き
5.水分の蓄積

●妊娠中の体の変化と腰痛の関係
1.体重の増加
2.体の重心の変化
3.ホルモンの変動
4.筋肉の伸びと緊張
5.姿勢の変化

妊娠初期の腰痛の特徴

妊娠初期には多くの女性がさまざまな体の変化を経験します。

その中でも腰痛は特に一般的な症状の一つと言えるでしょう。

この時期の腰痛の特徴を以下にお話します。

●軽度の痛みが主

妊娠初期の腰痛は、多くの場合、軽度であり、突然の強い痛みや持続的な痛みはあまりありません。

もし強い痛みであれば、ひょっとしたら元々の腰痛が悪化した可能性があります。

妊娠初期の腰痛は日常生活に大きな支障をきたすことは少ないですが、疲れやすさを感じることがあります。

●ホルモンの変化が影響

妊娠初期に分泌されるホルモン、特にリラキシンの影響で、骨盤の関節が緩むことが考えられます。

これにより、腰周辺の筋肉や靭帯に負担がかかり、痛みが生じることがあります。

●痛みの位置

痛みは主に腰の中央や下部に集中することが多いです。

また、痛みは一方の側だけに偏ることもあります。

●動作との関連

長時間同じ姿勢を取っていると痛みが増すことがある一方、軽い運動やストレッチで痛みが和らぐこともあります。

妊娠初期における「ぎっくり腰のような痛み」の主な原因

妊娠初期は、体内のホルモンバランスが大きく変わる時期です。

この変化は、腰痛や「ぎっくり腰のような痛み」を引き起こす主な原因となります。

●ホルモンの影響

妊娠初期には、リラキシンというホルモンが増加します。
このホルモンは、出産に備えて骨盤の関節を緩める役割があります。

これにより腰や骨盤周辺の筋肉に余計な負担がかかり、痛みを引き起こすことがあります。

●体の重心の変化

胎児の成長とともに、母体の重心が変わり始めます。

これにより、腰に負担がかかりやすくなり、痛みが生じることがあります。

●血流の増加

妊娠すると、体内の血流が増加します。

これにより、腰周辺の筋肉や靭帯が膨れやすくなり、痛みを感じる原因となることがあります。

●筋肉の緊張

妊娠による体の変化やストレス、不安などが原因で、腰周辺の筋肉が緊張しやすくなります。

この緊張が痛みの原因となることがあります。

妊娠後期の腰痛の特徴

妊娠後期に入ると、胎児の成長や体の変化が加速し、それに伴い腰痛の特徴も変わってきます。

だいたいお母さんとしては10kgくらい体重が増えます。

以下に、妊娠後期の腰痛の主な特徴を詳しく解説しますので参考にしてください。

●痛みの強さと持続性

妊娠後期の腰痛は、初期に比べて痛みが強くなることが多いです。

また、痛みが持続的になることも多く、日常生活の動作で痛みが強くなることがあります。

例えば、棚の上の物を取ろうとして手を伸ばすと臀部に痛みがでるかもしれません。

●体の重心の変化に伴う痛み

胎児の成長に伴い、母体の腹部が前に突き出し、体の重心が前に移動します。

これにより、腰に余計な負担がかかることが主な原因となります。

●骨盤の関節の緩み

妊娠後期には、骨盤の関節がさらに緩むことで支持性が低下し腰痛が強くなることがあります。

特に立ち上がるときや長時間同じ姿勢をとっているときなどに痛みを感じやすいです。

●疲労による痛み

妊娠後期は、体の負担が増加し、疲労が蓄積しやすくなります。

この疲労が腰痛の原因となることもあります。

●夜間の痛み

夜間や就寝時に腰痛を感じることが増えることも特徴の一つです。

特に、長時間同じ姿勢で寝ていると、痛みが強くなることがあります。

抱き枕を使ってできるだけ楽な姿勢を見つけてみてください。

妊娠後期における「ぎっくり腰のような痛み」の主な原因

妊娠後期は、胎児の大きな成長とともに、母体も多くの変化を経験します。

この時期の「ぎっくり腰のような痛み」の原因を以下のとおりです。

●体の重心の大きな変化

胎児の急速な成長に伴い、母体の腹部が大きく前に突き出します。

この結果、体の重心が前に大きく移動し、腰に大きな負担がかかるようになります。

●骨盤の関節のさらなる緩み

妊娠後期には、リラキシンというホルモンの影響で、骨盤の関節がさらに緩みます。

これにより、腰や骨盤周辺の筋肉や靭帯に大きなストレスがかかり、痛みを引き起こすのです。

●筋肉の過度な緊張

体の重心の変化や骨盤の緩みにより、腰周辺の筋肉が過度に緊張することがあります。

この緊張が「ぎっくり腰のような痛み」の原因となることが多いです。

●胎児の位置や動き

妊娠後期には、胎児の位置や動きも腰痛の原因となることがあります。

特に、胎児が骨盤の中で大きく動くと、腰に直接的な圧迫や刺激が生じ、痛みを感じることがあります。

●水分の蓄積

妊娠後期には、体内の水分が蓄積しやすくなります。

この水分の蓄積が、腰周辺の筋肉や靭帯を圧迫し、痛みを引き起こすことが考えられます。

妊娠中のむくみはこれが原因です。

妊娠中の体の変化と腰痛の関係

妊娠中は、女性の体が多くの変化を経験します。

これらの変化は、腰痛の原因やその特徴に大きく関わっています。

最後にまとめとして妊娠中の体の変化と腰痛との関係を説明します。

●体重の増加

妊娠中は、胎児、羊水、胎盤などの重さが増加するため、全体の体重も増加します。

この体重の増加が、腰に追加の負担をもたらし、痛みを引き起こします。

●体の重心の変化

胎児の成長とともに、母体の腹部が前に突き出し、体の重心が前方に移動します。

腹直筋というお腹の筋肉が左右に分かれるんです。本当に人の体はすごい。

この重心の変化が、腰の筋肉や骨格に不均衡な負担をもたらし、痛みの原因となります。

●ホルモンの変動

妊娠中は、リラキシンやプロゲステロンなどのホルモンの分泌が増加します。

これらのホルモンは、関節や靭帯を緩める役割があり、関節の支持性が筋肉任せになります。

そうなると骨盤に負担がかかって腰痛の原因になることがあります。

●筋肉の伸びと緊張

腹部が大きくなることで、背中や腰の筋肉が伸び、同時に緊張します。

この筋肉の伸びと緊張が、腰痛の原因になります。

●姿勢の変化

体の重心の変化や腹部の大きさの増加に伴い、日常の姿勢も変わります。

特に立ち姿や座り姿が反り腰になりやすく、これが腰に余計な負担をもたらし、痛みを引き起こすことがあります。

妊娠中の体の変化は、腰痛の主な原因となる要因が多くあります。

これらの変化を理解し、適切なケアや対策を取ることで、腰痛を和らげることができます。

妊娠初期~後期における「ぎっくり腰のような痛み」の原因別対処法

妊娠初期~後期における「ぎっくり腰のような痛み」の原因別対処法

●骨盤が柔らかくなったことによる腰痛

●股関節のトラブルのために腰痛

●【妊娠後期】腹直筋が引き伸ばされることによる反り腰腰痛

骨盤が柔らかくなったことによる腰痛

私は整体をやっているので手技療法家としてお話しますが、整体では患者様の体の歪みをとることで痛みや凝りを改善します。

しかし、ホルモンバランスの変化によって関節の結合が緩み、痛みを出している場合には体の歪みを整えても痛みは消えません。

柔らかくなっている関節をサポートするための道具に頼るのが最善策になります。

具体的には腹帯や妊婦帯と呼ばれる骨盤のサポートベルトです。

妊婦さん用の骨盤ベルトで症状が楽になるか?は骨盤を横から圧迫することでわかります。

骨盤を横から圧迫して腰が楽になれば骨盤ベルトが適応です。

産婦人科や助産院にはサンプルが置いてあると思いますので試してみてください。

股関節のトラブルのために腰痛

一般的に多くの女性は股関節が内旋しています。

要するに内股傾向なのです。

妊娠すると赤ちゃんが大きくなるにつれてお腹が大きくなるわけですが、股関節は外側に動かないといけません。

以下の画像の赤い部分を圧迫して腰が楽になれば、それは股関節由来の臀部痛になります。

産婦人科医や助産師さん、産前産後ケアを専門にやっている手技療法家であればこの理屈は知っているので一度ご相談ください。

【妊娠後期】腹直筋が引き伸ばされることによる反り腰腰痛

妊娠後期にはだいぶお腹が大きくなりますよね。

今までお腹を支えていた筋肉が引き伸ばされるようになります。

体の前後は連動して動きますので、お腹が伸びれば腰が反ります。

元々、反り腰に由来する腰痛がある方は耐えがたい腰痛がでると思います。

試しにお腹を下から支えてみてください。

これで楽になるなら妊婦帯によるお腹のサポートが適応です。

産婦人科や助産院でお腹を支える腹帯を試してみてください。

合う商品があればひとつ持っておくと安心です。

例えばAmazonでは数千円程度で購入できます。

まとめ:【妊娠初期~後期】ぎっくり腰のような痛みを徹底解説!原因3パターンと治し方

妊娠は女性の体に多くの変化をもたらします。

その中でも、腰痛は特に多くの妊婦さんが経験する一般的な症状です。

この記事では、妊娠初期から後期にかけての腰痛の特徴と原因、そしてその対処法について解説させて頂きました。

妊娠初期から後期にかけての腰痛の特徴と原因

●妊娠初期の腰痛

初期の腰痛は軽度であり、ホルモンの変化や体の重心の初期の変化が主な原因

●妊娠後期の腰痛

妊娠後期には腰痛が強くなることが一般的で、胎児の成長や体の重心の大きな変化が影響している

妊娠中の腰痛は、体の変化やホルモンの影響を受けやすい時期であるため、痛みを感じることが多いです。

ぜひ適切なケアや対策を取ることで、痛みを和らげてください。

以上の内容が参考になったら嬉しいです。