こんにちは。
西東京市田無の整体院とまり木です。
このページでは偏頭痛と気圧の関係についてお話します。
偏頭痛を引き起こす誘因をトリガーといいます。
この偏頭痛のトリガーには、ストレスや疲労、睡眠不足、月経周期などがあります。
今回のページで紹介する気圧の変化もまた偏頭痛のトリガーの一つです。
気圧はどれくらい変化すると偏頭痛は起こるのでしょうか?
また、気圧の変化が誘因の偏頭痛は何か対策できることはあるのでしょうか?
以下に説明させていただきます。
偏頭痛と気圧の関係を科学的な視点から解説
偏頭痛とは何か?
偏頭痛は、頭のこめかみから額にかけてズキズキと疼くような痛みを特徴とする病状です。
発症の原因はまだ完全には解明されていませんが、血管の拡張が一因であると考えられています。
気圧と偏頭痛の関係性
偏頭痛を起こしやすい人は、天気予報ができるほど気圧の変化に敏感なことがあります。
しかし、この感覚は偏頭痛の人にしかわからないもので、周りの理解を得るのが難しい場合もあります。
気圧の変化が偏頭痛に与える影響
低気圧になると、普段よりも身体に気圧がかかっていない状態になるため、血管は膨張します。
この膨らんだ血管が神経に作用して痛みが現れると考えられています。
気圧変動と偏頭痛の発症率
東海大学の研究グループが行った疫学調査によると、平均気圧を1013ヘクトパスカル(1気圧)とすると、そこから6~10ヘクトパスカル下がると、偏頭痛の発症率が上がるという結果が出ています。
気圧の変化を感じるメカニズム
皮膚細胞の一種であるケラチノサイトが気圧の変動に合わせて信号を発しているなど、皮膚細胞が気圧や湿度を感知している可能性もあります。
気圧変動が偏頭痛に与える影響とその対策
気圧変動が最も偏頭痛を悪化させる範囲
気圧が5hPa以上低下する前日に頭痛が起きやすく、5hPa以上高くなる2日前に頭痛が改善するとも報告されています。
気圧が変化する前後の偏頭痛の状態
気圧が変化する前後で偏頭痛の状態も変わります。
気圧が低下する前日には頭痛が起きやすく、気圧が上昇する2日前には頭痛が改善する傾向があります。
季節と気圧変動の関係
日本の平均気圧は春から夏にかけて低くなり、秋から冬に高くなる傾向にあります。
その影響で、頭痛の頻度も5月から10月に高くなり、11月から4月には少し低くなるようです。
偏頭痛の予防と対策
天候や気圧の変化を予想し頭痛の発症を予測するアプリがありますよね。
頭痛持ちの人は、日頃からこういったアプリや、頭痛ダイアリーを活用して、自身の頭痛のパターンを把握し、対策を立てることが重要です。
頭痛外来に行くと頭痛ダイアリーは勧められることが多いようです。
予防薬との兼ね合いがあるので、偏頭痛の発作が出るタイミングを把握したいわけです。
偏頭痛は気圧がどのくらい変動すると起こるのか?のまとめ
最後までお読みいただきありがとうございます。
10ヘクトパスカルほどの気圧の変化はお天気雨がとおる程度でも上下するようです。
また、緩やかに気圧が変化する場合よりも、急激な気圧の変化はやはり負担が大きいようです。
参考:Examination of fluctuations in atmospheric pressure related to migraine