膝が痛いときは病院に行くべきか?急性痛と慢性痛の判断基準を解説

こんにちは。
とまり木です。

このページでは、膝が痛いときに病院に行くべきかどうかの判断基準を解説します。

膝の痛みについては急性痛と慢性痛で対処が変わってきますので、それぞれ分けてお話します。

ただ、最初に結論からいうと病院には行ってください。

理由としては、病院に行こうかどうか検討されている時点で症状が重いことが予想できるからです。

しかし、「病院に行っても原因がわからないかもしれない」とか「どうせ湿布しかもらえないでしょ?」と思われるかもしれませんね。

ただ、病院で危険な疾患が隠れていないことを確認することが大事なんです。

危険な状態ではないことがわかったら、今度はお近くの整体院や整骨院に行きましょう。

何回か施術を受ければ痛みは緩和しますし、適切なセルフケアを教えてもらえば自分でも痛みをコントロールできるようになります。

これに対して、もし病院の検査で痛みの原因が判明したら、病院で処置してもらえば良いのです。

病院は原因が判明してもしなくても行く価値は大きいです。

【急性痛】膝が痛いときは病院に行くべきか?

急性の膝の痛み

突然、膝が痛くなったらびっくりしますよね。

急性の膝痛の多くは痛みの原因が判明していると思います。

・自転車で転んだ
・階段から落ちた
・膝を捻った

こういった場合、最初は何とか歩けても段々と痛みが強くなっていくことがあります。

急性の膝痛は初期対応が何よりも大切です。

応急処置をして病院に向かってください。

急性の膝痛の初期対応

膝痛を含めて急性の怪我には適切な初期対応が重要です。

この初期対応をするかどうかで怪我の回復に大きな差が出ます。

応急処置の基本は頭文字をとって「PRICE」と言いますので、良かったら覚えておいてください。

[P]プロテクション(保護)怪我した部分を固定します。
[R]レスト(休息)膝を動かさず休ませます。
[I]アイシング(冷却)急性痛は炎症反応が出ることが多いので冷やします。
[C]コンプレッション(圧迫)出血や浮腫を抑えます。適宜緩めることも必要。
[E]エレベーション(挙上)仰向けに寝て膝の位置を少し高くすると楽になります。

以上の初期対応をしてから病院に行きましょう。

症状にもよりますが、多少は痛みが緩和するはずです。

場合によっては初期対応の状態で救急車を呼ぶ必要があるかもしれません。

重度の痛み

重度の痛みというのは、安静にしていてもどんどん痛みが強くなっていくケースです。

ジンジンと熱を感じ痛みが強くなってくる場合は病院に行きましょう。

腫れや熱感

膝が腫れてきて熱を持っていると感じたら、それは炎症反応です。

骨折や靭帯、半月板の損傷などの疑いもあるので、病院に行くようにしてください。

おそらく自分では動けないと思うので、誰かに連れて行ってもらうか、タクシー、救急車などが選択肢になります。

歩行困難

重度の場合、膝を痛めると歩けなくなる可能性が高いです。

「数日、ちょっと様子をみよう」などと考えてはいけません。

病院に行ってください。

可動域の制限

膝の骨や靭帯などを痛めると、膝の曲げ伸ばしはできなくなります。

また、炎症反応のひとつとして腫れてくると、関節の可動域は狭くなります。

膝が不安定で、支持できない

例えば、膝の靭帯や筋肉を痛めると、膝に体重を支える力がなくなり膝がグラグラするようになります。

初期対応を行って病院に連れて行ってもらってください。

【慢性痛】膝が痛いときは病院に行くべきか?

慢性の膝の痛み

慢性の膝の痛みというのは大きくわけて2つのパターンがあります。

1.特に思い当たる原因はないけれど、歩行や階段昇降で膝に痛みを感じる

2.過去に膝に怪我をしたことがあり、怪我は治ったはずなのに痛みを感じる

順番に見ていきましょう。

1.特に思い当たる原因はないけれど、歩行や階段昇降で膝に痛みを感じる

おそらく病院では原因がわからないかもしれません。

しかし、自己判断は良くないので問題がないことを確認するために病院に行くようにしましょう。

ところで、整体ではこのケースの膝の痛みをよく扱います。

大切なのは何が膝に負担をかけているのか?を見つけること。

足首、股関節、骨盤を調整することで膝の負担が和らぎ痛みが緩和消失します。

痛みの緩和や再発予防にはセルフケアが大切になるので、ちゃんとご自身にあうセルフケアを習っておいてください。

2.過去に膝に怪我をしたことがあり、怪我は治ったはずなのに痛みを感じる

まずは怪我を治療してもらった病院に行きましょう。

過去のレントゲンやMRIの検査結果と今現在の状態を見比べて痛みの原因を調べてくれるはずです。

もし、原因がわからない場合にはセカンドオピニオンをもらうか、理学療法士さんのリハビリに行くことになると思います。

それでも改善しない場合、膝周辺の筋肉が硬くなっている可能性も考えられます。

お近くの整体院や整骨院、鍼灸、マッサージなど、評判の良いところで相談してみるのもアリです。

痛みが日常生活に支障をきたす

膝の痛みによって日常生活に支障がでている場合、これはやはり病院に行くべきだと思います。

何が原因でどういう対処をすれば良いのか?を知ることは大切です。

膝に痛みがあると歩くのが億劫になり、歩かなくなると筋力が衰えてしまいます。

筋力が衰えると、ますます膝の痛みは大きくなってくることが予想されるので、できるだけ早いうちに原因と対処法を把握しておきましょう。

休息や薬で痛みが改善しない

体を動かしているときの痛みを動作時痛といいます。

これは多くの場合、筋肉などを痛めているサインです。

これに対して、休息しているときでも痛みを感じる場合は安静時痛といい、何か疾患が隠れているかもしれません。

例えば、変形性膝関節症やリウマチ性関節炎、腱炎などです。

自己判断ができない領域になるので必ず病院に行ってください。

まとめ:膝が痛いときは病院に行くべきか?急性痛と慢性痛の判断基準を解説

最後までお読みいただきありがとうございました。

以下にこのページのポイントをまとめます。

●膝が痛い場合、病院へ行くべきである

●病院での評価によって隠れた重大な疾患を見逃さないようにする

●急性の膝痛は適切な初期対応が必要で、これには「PRICE」の頭文字をとったアプローチが推奨される

●急性の痛みの場合、痛みの原因が判明することが多い

●重度の痛みや腫れ、熱感がある場合はすぐに医療機関へ行くべきである

●慢性の膝痛でも特に思い当たる原因がない場合でも、病院での評価が重要である

●歩行困難や日常生活に支障が出た場合は、速やかに医療機関での評価と治療が必要である

●慢性痛が安静時にも続く場合、深刻な疾患の可能性があり、即時の医療評価が必要である

●初期対応後も痛みが続く、または悪化する場合、救急車を呼ぶか速やかに病院へ行くべきである

●危険な疾患が除外された後、整体院や整骨院での対応も一つの選択肢である

●関節リウマチや変形性関節症のような慢性的な疾患は、安静時痛の可能性がある

●痛みが日常生活に支障を来す場合や、休息や薬で痛みが改善しない場合は特に病院での診察が必要である