股関節痛は何科を受診すべき?整形外科との違いや判断基準を解説!

こんにちは。
とまり木です。

このページでは、股関節痛があるときに何科を受診すればよいのか、その判断基準や注意点について解説します。

結論として、股関節の痛みは整形外科で診てもらうのが基本です。

痛みが続く、歩きづらい、片側だけが痛むなどの症状がある場合は、放置せず専門医の診察を受けることが大切です。

整形外科では、レントゲンやMRIなどの検査で原因を特定し、適切な治療につなげることができます。

股関節痛についての理解が深まると「どのタイミングで」「どこに行けばいいか」がはっきりし、不安な気持ちがぐっと軽くなるはずです。

以下の内容が股関節の痛みでお悩みの方の参考になると嬉しいです。

股関節が痛いとき、まず何科を受診すべき?

股関節に痛みを感じた場合、多くのケースで「整形外科」の受診が推奨されます。

骨・筋肉・関節など運動器の異常を扱う診療科であり、痛みの原因特定や治療法の選定に最適です。

症状によっては他科が適切なこともありますが、まずは整形外科での診察が安心です。

整形外科ではどんな検査や診察を受けられる?

整形外科では、まず問診や視診、触診を通じて痛みの場所や程度、発症時期などを確認します。

その上で、必要に応じてレントゲン検査やMRI、超音波検査などを行い、骨・軟骨・筋肉・神経の状態を詳細にチェックします。

股関節の場合は、関節の変形や骨の摩耗、周囲の筋肉の損傷などが診断対象になります。

内科や婦人科を受診すべきケースはある?

股関節の痛みが必ずしも整形外科由来とは限りません。

たとえば、内臓疾患が原因で鼠径部に放散痛が出る場合や、婦人科系の病気によって下腹部~股関節周辺に痛みを感じることもあります。

熱を伴う痛みや、生理周期との関連がある痛みの場合は、内科や婦人科の受診が適切なケースもあります。

整形外科と整骨院の違いは?受診するならどっち?

股関節の痛みがあるとき、整形外科と整骨院のどちらに行くべきか悩む方は多いです。

両者は似ているようで大きく異なり、特に診断・治療の可否に差があります。

症状の原因が明確でないうちは、まず整形外科で医学的な診断を受けることが重要です。

整形外科は「診断・治療」ができる医療機関

整形外科は医師が在籍しており、レントゲンやMRIなどの画像診断を用いて痛みの原因を特定できます。

また、薬の処方、注射、手術などの治療も行えるため、重度の症状にも対応できます。

保険診療のもと、診断書の発行や専門医による継続的なフォローも可能です。

特に股関節のように深部にある関節の痛みは、整形外科での精密な検査が不可欠です。

整骨院は「施術・緩和」が中心で診断はできない

整骨院では国家資格を持つ柔道整復師が、手技によって筋肉の緊張や関節のズレを整える施術を行います。

ただし、病気の診断や薬の処方、画像検査などはできません。

軽度な筋肉疲労や慢性的な違和感には有効な場合もありますが、原因不明の痛みや腫れを伴う場合には、まず整形外科を受診するべきです。

どんな症状が出たら病院に行くべき?受診の判断基準

股関節に違和感や痛みがあるとき、「病院に行くべきか迷う」という人は少なくありません。

特に、日常生活に支障がないレベルだと放置しがちです。

しかし、以下のような症状がある場合は、早めの受診が望まれます。

病院に行くべき6つのチェックポイント

以下のような症状が1つでも該当する場合は、整形外科を受診しましょう。

  • 歩行中に足の付け根に鋭い痛みを感じる

  • 寝返りや起き上がる動作で股関節が痛む

  • 痛みが2週間以上続いている

  • 股関節が動かしにくく、可動域が狭くなった

  • 痛みで靴下が履けない、階段の昇り降りがつらい

  • 熱や腫れを伴う場合(感染症の可能性あり)

これらは変形性関節症や骨壊死、炎症などの可能性があり、放置は悪化の原因になります。

突然歩けない・激痛がある場合はすぐ受診を!

突然、股関節に強い痛みを感じて歩けなくなった場合、重大な異常が起きている可能性があります。

特に高齢者の場合は「大腿骨骨折」や「大腿骨頭壊死」など、緊急性のある疾患の疑いも

転倒の有無にかかわらず、症状が急激に悪化したときは迷わず整形外科へ。

早期の検査・治療で後遺症のリスクを抑えることができます。

右だけ・左だけ股関節が痛いのはなぜ?考えられる原因と病気

股関節の痛みが片側だけに出るケースはよくあります。

右だけ、または左だけが痛いという場合でも、重大な疾患が隠れていることがあります。

どちら側であっても、症状の原因や特徴を知っておくことは、早期発見・適切な受診につながります。

右側だけ股関節が痛いときに考えられる原因

右側にだけ痛みを感じる場合、日常生活での動作の偏りや、利き足の負担が原因であることが多いです。

ただし、「変形性股関節症」「大腿骨頭壊死症」など、骨の異常が関係している場合もあります。

車の運転や片足立ちなどで右側に負荷がかかっている人は、注意が必要です。

痛みが続くようなら整形外科での画像診断が推奨されます。

左側だけ股関節が痛いときに考えられる原因

左側の股関節痛は、骨盤のゆがみや歩行時の体重のかけ方のクセが影響していることがあります。

特に長時間の立ち仕事や子育て中の抱っこなどで左足に負担がかかる人は、筋肉の緊張や関節の炎症が原因となることがあります。

また、左右差のある関節の変形も考えられるため、レントゲンやMRI検査で確認することが大切です。

病院に行くのが恥ずかしい…そんなときの対処法と考え方

股関節の痛みがあっても、「病院に行くのが恥ずかしい」「症状が大したことない気がする」と感じて受診をためらう人は少なくありません。

このような場合、同性医師を訪ね診察と診断をうけてください。

なぜなら、身体の不調を我慢することは、症状を悪化させる原因になるからです。

「恥ずかしい」と感じる理由とその解消法

病院での診察に対して恥ずかしさを感じるのは、場所がデリケートであることや、下着を見せる可能性があるからかもしれません。

しかし、整形外科の医師は痛みや動作障害の診療に慣れており、適切な配慮をしてくれます。

また、服装を工夫したり、女性医師を選ぶことも可能です。

自分の不安に合った対処を選ぶことで、気持ちが楽になります。

恥ずかしさよりも大切な「将来の健康」

痛みを我慢して病院に行かずにいると、状態が悪化して治療が長引いたり、生活に支障が出る可能性があります。

歩けなくなる、関節の変形が進む、手術が必要になるなど、早期に対処していれば防げた事態も少なくありません。

将来の自分の健康や行動の自由を守るために、勇気を出して受診することが何より大切です。

放置するとどうなる?股関節痛を軽く見てはいけない理由

「そのうち治るかも」と思って股関節の痛みを放置してしまうと、将来的に深刻な状態につながることがあります。

痛みの背景にある病気を見逃すリスクや、日常生活への影響について知ることで、早期受診の大切さが理解できます。

放置で悪化する主なリスクとは?

股関節痛を放置した場合、関節の変形が進行し「変形性股関節症」「大腿骨頭壊死」などに移行するおそれがあります。

これらは時間が経つほど治療が難しくなり、最終的には手術(人工関節置換術)を必要とするケースも。

また、痛みにより活動量が減ると筋力が低下し、姿勢や歩行にも悪影響を及ぼします。

結果的に、健康寿命の短縮にもつながりかねません。

早期治療のメリットとは?

早期に受診すれば、関節のダメージが軽いうちに保存療法(薬物・運動療法・生活改善)で対処できる可能性が高まります。

生活の質(QOL)を維持しやすくなり、痛みが慢性化する前に解決できることも多いです。

また、適切な診断により「重大な疾患ではなかった」と安心できることも、早めの受診の大きなメリットです。

股関節の痛みは何科を受診すべきか?Q&A

Q1: 股関節の痛みで整形外科に行くのは大げさ?

A: いいえ、股関節の痛みは体の深部にある関節の異常を示すサインである可能性があります。特に、痛みが続く・悪化する場合は整形外科での検査が必要です。早期受診により重症化を防げます。

Q2: 整形外科ではどのような検査を受けることになる?

A: 一般的には問診と視診のあと、レントゲン撮影を行います。必要に応じてMRIや超音波検査を追加することで、骨や軟骨、筋肉、神経の状態を詳しく調べられます。

Q3: 股関節の痛みが片側だけの場合でも病院に行くべき?

A: はい。右だけ・左だけの痛みでも、関節や筋肉に偏った負担がかかっている可能性があります。片側だけの痛みが続く場合は、変形性股関節症や骨の異常などが隠れていることもあります。

Q4: 整骨院に先に行ってもいい?

A: 軽度の筋肉疲労や姿勢の歪みには整骨院が効果的な場合もありますが、診断や画像検査ができないため、原因不明の痛みや深部の関節痛は整形外科を優先するのが安心です。

Q5: 股関節の痛みは放っておくと自然に治る?

A: 一時的な筋肉の疲労などは自然に改善することもありますが、痛みが長引く場合や悪化する場合は放置は危険です。特に高齢者では骨折や変形のリスクもあるため、早めの受診をおすすめします。

Q6: 女性が整形外科を受診するのは少し恥ずかしく感じることも

A: 整形外科では関節の痛みや動作不良の診療が日常的に行われており、患者のプライバシーにも配慮されています。不安な方は女性医師が在籍する施設を選ぶのも一つの方法です。

まとめ:股関節痛は何科を受診すべき?整形外科との違いや判断基準を解説!

このページでは股関節痛について解説をしてきました。

結論として、股関節の痛みがあるときは整形外科を受診するのが最も安心で確実な方法です。

痛みを我慢せずに早めに受診することで、重症化を防ぎ、将来の健康を守ることができます。

違和感を感じた時点で行動に移すことが、安心して日常生活を続けるための第一歩です。

近くの整形外科を早めにチェックして、必要な検査や治療を受けてください。

以上、参考になると嬉しいです。