こんにちは。
とまり木です。
このページでは、免疫力の調べ方について解説します。
結論、免疫力はセルフチェックや唾液・血液検査など、さまざまな方法で確認することができます。
手軽に自宅で確認できるチェックリストや、唾液中のIgA値を測定できる検査キット、本格的に調べたい人には医療機関での血液検査など、自分に合った方法が選べます。
どの方法を選ぶにしても、今の免疫状態を知ることは体調管理や病気予防の第一歩です。
以下、ご自身の免疫力を調べたい方の参考になると嬉しいです。
免疫力はどうやって調べる?3つの主な方法を比較解説
ここでは、免疫力の調べ方として代表的な3種類「セルフチェック・唾液検査・医療機関の血液検査」について、それぞれの特徴と違いをわかりやすく解説します。
セルフチェックで免疫力を測る方法とは?
セルフチェックは、自宅で生活習慣や体調をもとに簡単に免疫力の状態を把握できる方法です。
チェックシート形式が一般的で、以下のような質問に答える形で進めます。
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最近疲れやすいと感じる
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睡眠時間が不足している
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食事の栄養バランスが偏っている
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ストレスが多い
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風邪をひきやすくなった
このような質問に当てはまる項目が多いほど、免疫力が低下している可能性があります。
数値的な診断はできませんが、生活習慣を見直すきっかけとして非常に有効です。
唾液によるIgA測定とは?特徴と注意点
唾液中のIgA(免疫グロブリンA)は、外敵から体を守る働きをする抗体です。
近年では、唾液を使って免疫状態を測定するキットも登場しており、自宅で簡単に免疫チェックが可能です。
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唾液を採取するだけでOK
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IgA値をもとに「免疫ランク」が表示される
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検査費用は約3,000円前後(キット購入時)
ただし、この検査は医療診断ではなく、生活習慣の見直しを目的とした指標です。
結果はあくまで目安として受け止め、必要に応じて医療機関の検査と併用するのが望ましいでしょう。
医療機関での血液検査は何を調べる?
医療機関での免疫検査では、血液中の免疫細胞や抗体の量・働きなどを詳しく調べることができます。
代表的な検査項目には以下のようなものがあります。
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白血球数(リンパ球・単球など)
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免疫グロブリン(IgG・IgA・IgM)
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補体(C3・C4・CH50)
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自己抗体(抗核抗体、抗CCP抗体など)
これらの検査によって、免疫力が高い・低いだけでなく、感染症リスクや自己免疫疾患の可能性も判断できます。
費用は保険適用の有無によりますが、自由診療の場合は1~4万円が相場です。
自宅でできる免疫力チェック方法まとめ
ここでは、忙しい方や医療機関に行く時間がない方向けに、自宅で簡単に行える免疫力チェック方法を紹介します。
セルフチェックや検査キットの使い方を知っておくことで、気軽に自分の体調管理ができるようになります。
チェックシートで生活習慣を見直す
免疫力は日々の生活習慣に大きく左右されます。
自宅でできる簡単なチェックシートを活用することで、現状を把握し、改善点を明確にできます。以下のようなポイントをチェックしてみましょう。
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睡眠時間が6時間未満の日が多い
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野菜や発酵食品をあまり食べない
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運動習慣が週1回以下
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ストレスを感じることが多い
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手洗いやうがいを習慣にしていない
当てはまる項目が多いほど、免疫力が低下している可能性があります。
まずは自身の生活習慣を客観的に見直すことが、免疫力向上への第一歩です。
IgA検査キットの使い方と注意点
明治や他社から販売されている「唾液IgA検査キット」は、自宅で簡単に免疫状態を測れる便利なツールです。使い方はとてもシンプルです。
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キットのろうとを使って唾液を採取
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同封の封筒で指定の検査機関へ郵送
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数日後にマイページやメールで結果確認
結果はA〜Dなどのランク形式で示され、生活習慣改善のアドバイスも受け取れます。
ただし、IgA値は一時的なストレスや睡眠不足などにも影響されるため、継続的な記録や併用判断が重要です。
どんな人に自宅チェックは向いている?
自宅での免疫力チェックは、次のような人に特に向いています。
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忙しくて病院に行けない人
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健康意識はあるが症状がない人
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感染症が心配な高齢者や女性
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検査初心者でまずは試してみたい人
一方で、何らかの体調不良が続いている方や、正確な診断を求めている方は医療機関の検査を優先すべきです。
自宅チェックはあくまで「気づきのきっかけ」として活用するのが理想です。
医療機関での免疫検査の内容と流れ
ここでは、医療機関で受けられる本格的な免疫力検査について、どんな検査項目があるのか、検査でわかること、費用や流れまで詳しく解説します。
精度の高い検査を受けたい人や、持病の心配がある人に役立つ情報です。
免疫力を測る代表的な血液検査項目
医療機関では、免疫に関わる以下のような血液検査項目が一般的です。
●白血球数
体内の防御機能を持つ細胞の数。炎症や感染の兆候がわかる
●リンパ球・単球
免疫反応を担う細胞。数値の増減で感染症や自己免疫疾患の兆候が推測可能
●免疫グロブリン(IgG・IgA・IgM)
ウイルスや細菌に対抗する抗体の量
●補体(C3・C4・CH50)
抗体の働きを補助するタンパク質
●自己抗体(抗核抗体・抗CCP抗体など)
自己免疫疾患の有無を確認する指標
これらを組み合わせて分析することで、免疫力の状態や病気のリスクを高精度で評価できます。
検査でわかる疾患のリスクと判断基準
免疫力の血液検査を通じて、以下のような疾患の兆候や傾向を把握できます。
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感染症(風邪、インフルエンザ、ウイルス性疾患)
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自己免疫疾患(関節リウマチ、全身性エリテマトーデスなど)
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慢性炎症(慢性肝炎、アレルギー体質)
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免疫不全(後天性免疫不全症候群など)
特定の数値が基準から逸脱している場合、さらなる精密検査が推奨されます。
検査結果は医師が診断・解説してくれるため、自分で解釈するよりも安心です。
検査を受けるタイミングと費用目安
免疫力検査は、次のようなタイミングで受けるのが効果的です。
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疲れやすさ・体調不良が続くとき
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持病が悪化しやすい時期
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感染症予防や健康維持を目的とした定期的な確認
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ワクチン接種や治療の効果を知りたいとき
費用は検査の種類や保険適用の有無により異なりますが、自由診療の場合の相場は以下の通りです。
| 検査項目 | 費用の目安(自費) |
|---|---|
| 基本的な免疫検査 | 10,000~15,000円 |
| 詳細な免疫パネル検査 | 25,000~40,000円 |
| 専門クリニックの総合検査 | 約38,500円(例:如月総健) |
医療機関によって検査内容や価格が異なるため、事前に確認することが大切です。
免疫力が高い人と低い人の違いとは?特徴とサインを解説
ここでは、「自分の免疫力は高いのか低いのか?」という疑問について、免疫力が高い人の特徴や、低下のサイン、特に女性に多い原因について詳しく解説します。
免疫力が高い人の共通点と生活習慣
免疫力が高い人には、共通するライフスタイルや身体の特徴があります。以下のようなポイントが見られる人は、体の防御機能がしっかり働いている傾向があります。
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睡眠時間が安定している(6〜8時間程度)
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バランスの取れた食事を心がけている
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適度な運動習慣がある(週2〜3回以上)
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ポジティブな思考を持ち、ストレス耐性が高い
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風邪や体調不良になりにくく、回復も早い
これらはすぐに実行できる内容でもあり、生活改善の参考にもなります。
免疫力が低下しているサインとは?
免疫力の低下は、日常の小さな体調変化として現れます。以下のような症状が続く場合、免疫力が落ちている可能性があります。
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疲れやすく、朝からだるさを感じる
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風邪をひきやすく、治りにくい
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口内炎や肌荒れが頻繁に出る
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手足が冷えやすく、体温が低い
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アレルギー症状が悪化しやすい
このような体調変化は、免疫力のサインとして見逃さないようにしましょう。
女性に多い免疫力低下の原因とは?
特に女性は、ホルモンバランスや生活環境の変化により免疫力が不安定になりやすい傾向があります。以下のような要因が関係しています。
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月経・妊娠・更年期などホルモンの変動
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慢性的な冷えや貧血
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ダイエットや栄養不足による体力低下
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ストレス過多・睡眠不足
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過剰な気配りや我慢による心理的負荷
女性の免疫力対策には、心身のバランスを保つケアが欠かせません。自身の状態を知ることで、適切な対策が取りやすくなります。
免疫力チェックで分かったら?今すぐ始めたい生活改善のポイント
免疫力の状態がわかったら、次は「どう改善するか」が重要です。ここでは、日常生活で実践できる免疫力アップの基本的な方法を具体的に紹介します。
食事・睡眠・運動で免疫を整える方法
免疫力を高めるには、身体の内側から整えることが基本です。以下の3つは、免疫機能にとって特に重要な柱です。
●食事
ビタミンC・D、亜鉛、発酵食品を意識。野菜・果物・納豆・ヨーグルトなどをバランスよく
●睡眠
7時間前後の質の高い睡眠を確保。夜更かし・寝不足は免疫低下の大敵
●運動
軽いウォーキングやストレッチなど、週2〜3回を目安に継続
どれも難しい内容ではありませんが、継続することが大切です。
ストレス対策や温活で免疫力をキープ
ストレスや冷えは免疫力を大きく左右します。以下の対策を意識することで、身体が本来の力を発揮しやすくなります。
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深呼吸や瞑想、趣味の時間でリラックスを確保
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ぬるめのお風呂で副交感神経を優位にする
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手足を温める「温活」で血流を促進
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冬場や冷房環境では腹巻・靴下・カイロなどを活用
特に女性は冷えによる影響を受けやすいため、意識的な対策が効果的です。
改善に役立つサプリや補助サービス
生活習慣の改善と並行して、サプリメントや免疫サポートのサービスを取り入れるのもひとつの方法です。
●ビタミンDや乳酸菌サプリ
食事で不足しがちな栄養素を補える
●免疫チェックキット
定期的に自分の状態を把握する習慣に
●医療機関のアフターケア
状態に応じたアドバイスや処方を受けられる
補助的に活用することで、より実感しやすい免疫力維持が期待できます。
免疫力の調べ方 Q&A
Q1: 自宅で免疫力を調べる方法はあるの?
A: はい、生活習慣をチェックするセルフチェックリストや、唾液中のIgA値を測定する検査キットを使えば、自宅でも簡単に免疫状態の目安を知ることができます。
Q2: 免疫力を調べる血液検査にはどんな項目がある?
A: 代表的な項目には白血球数、免疫グロブリン(IgG・IgA・IgM)、補体(C3・C4・CH50)、自己抗体(抗核抗体など)があります。これらの数値から免疫力の状態を詳細に評価できます。
Q3: IgA検査キットの費用はいくらかかる?
A: 市販の唾液IgA検査キットの費用は、約3,000円前後(税込)です。検査キットを持っている場合は、追加料金なしで利用できることもあります。
Q4: 女性は免疫力が下がりやすいと聞くけど、どうして?
A: ホルモンバランスの変動(生理・妊娠・更年期)や冷え、ストレス、栄養不足などが原因で、女性は免疫力が不安定になりやすい傾向があります。
Q5: 免疫力が低下しているサインにはどんなものがある?
A: 疲れやすい、風邪をひきやすい、肌荒れが治りにくい、口内炎がよくできる、体が冷えやすいといった症状は、免疫力低下のサインといわれています。
まとめ:免疫力の調べ方を徹底解説!自宅チェックから医療機関の検査まで網羅
このページでは免疫力の調べ方について解説をしてきました。
自宅で気軽にできるチェックリストから、唾液や血液を使った専門的な検査まで、自分の状態を知る方法はさまざまです。
体調に合わせて無理なく選べるのが大きな魅力です。
今の体調を客観的に知りたい方は、簡単に試せる唾液検査や医療機関の免疫チェックを活用して、健康管理に役立ててください。

