頭痛には慢性的な片頭痛、緊張型頭痛があります。これに対して二次性頭痛と呼ばれる危険性の高い頭痛症状もありますので、この点に気をつける必要があります。
そこで、このページでは危ない頭痛のチェックリストを紹介したあとに、当院での頭痛の改善例をお話したいと思います。
頭痛でお悩みの方の参考になると嬉しいです。
病院を受診した方がいい危ない頭痛のチェックリスト
頭痛には命に関わる危ない頭痛があります。この場合にはすぐに医療機関を受診する必要があります。
また、命に関わるほどではないけれど、手技療法では治らない頭痛もあります。
そこで、病院での治療が必要なチェックリストを用意しました。当てはまる場合には医療機関を受診してください。
◆今までに感じたことがない頭痛
◆数ヶ月以内に外傷、転倒
◆発熱を伴う
◆痛みがドンドン強くなっている
◆首に赤みが出ている
◆顔を洗うなど顔に触れると頭痛がする
◆頭を下げると頭痛がする
◆顔がピリピリする
◆高血圧
◆首の硬直
◆物忘れ
◆手足に力が入らない
◆鉛筆や箸を取り落とす
◆ご家族に脳卒中にかかった方がいる
以上、危ない頭痛のチェックリストでした。
頭痛の種類
慢性的な頭痛、いわゆる「よくある頭痛」には緊張型頭痛、片頭痛があります。ただ、混合タイプと呼ばれる緊張型頭痛と片頭痛の両方の特徴をもった頭痛の場合もあるので、あなた自身の頭痛の特徴を理解することが大切です。
緊張型頭痛
◆頭を締め付けられるような頭痛
◆肩こり頭痛とも言われる
◆携帯やPC操作など長時間、下を見ているような姿勢で発症、増悪
◆頭の重さを支える筋肉の緊張が原因
◆精神的なストレスによっても頭頸部の筋肉が緊張するため頭痛がする
◆筋肉の緊張に由来するのでお風呂など体を温めると楽になる
◆夕方になるにつれて頭痛はひどくなる
◆眼精疲労を伴うことが多い
◆生活習慣の見直し、頭痛体操で改善が見られなければ薬物療法
片頭痛
◆気圧の変化、疲労、精神的ストレス、睡眠不足、生理周期、飲酒などといった自分自身の片頭痛がでる原因を把握しておくことが大切
◆片頭痛の前兆として視界に光がちらつくことがある(閃輝暗転)
◆頭痛発作時、音や光に敏感になることがある
◆吐き気、嘔吐、めまいを伴うことがある
◆頭痛発作時には動けなくなるほど酷くなる傾向
◆片頭痛が起きた場合には安静と冷却が効果的
当院での頭痛の改善例
症例
コロナの自粛期間中には男性からの頭痛相談が多かった印象があります。
また、1日に12時間くらいパソコンのお仕事をされている方は肩こり、首コリと併せて頭痛を訴える方がいらっしゃいます。1時間に1度10分くらいはパソコンから離れて固まった体をほぐしていただきたいと思います。
また、嘔吐が止まらないという頭痛のケースでは、全身が冷え切っていたので、体の緊張を緩和する調整と血液循環を改善するための調整を行いました。
また、女性特有のケースとしては、PMSや妊活前に頭痛を改善しておきたいという相談、妊娠中の頭痛相談があります。
一般的な頭痛としては肩こり+頭痛のケース、お天気頭痛などです。
特徴(年齢・性別・職業など)
頭痛の患者様は20代、30代が多い印象です。この年齢層では「働き始めてから頭痛が出るようになった」という相談がメインです。
ただ、小学生・中学生・高校生といった若い方、50代・60代の大人の方からもご連絡をいただくので、頭痛は年齢に関わらず出現するものだと改めて感じています。
性別としては男性4割、女性6割くらいです。
生活スタイル的には、主婦の方、デスクワーカー、販売、学生といった様々なライフスタイルからのご相談があるので、頭痛を職業から絞り込むのは実際ではありません。
症状
月に何度か頭痛があるという内容のご相談が一番多いです。
更に症状が重くなると、吐き気・嘔吐・めまいを伴う片頭痛や頭が締め付けられるような緊張型頭痛という具合。
「できるだけ頭痛薬を飲まないでも生活できるようにしたい」というご希望をよくお伺いします。
原因
手技療法で改善する頭痛について、私は以下のように認識しています。
肩こり、首コリによる筋肉の緊張が自律神経系に影響して頭痛発作が出ているので、まずは肩こり、首コリを軽減消失させます。
頭痛の元である肩こり、首コリを取り除けば頭痛は出ないようになります。
施術
頭痛でお悩みの方は、ほぼ間違いなく首に問題を抱えています。それは首の骨の場合もあるし、筋肉の問題の場合もあります。大切なのは何が首に悪影響しているのか?ということ。
◆頭の骨を調整すると首が楽になる場合
◆腋窩(脇の下)を調整すると首が楽になる場合
◆肩甲骨を調整すると首が楽になる場合
◆鎖骨まわりを調整すると首が楽になる場合
◆腕を調整すると首が楽になる場合
◆肋骨を調整すると首が楽になる場合
……など
他部位の調整で首を楽にするアプローチで施術しています。
再発予防の取り組み
体を調整して一時的に頭痛が楽になっても、首への負担がかかる状況を続けると、再度頭痛の原因は作られてしまいます。
頭の重さは5kgほどあるので、首の筋肉で簡単に支えられるものではありません。ですので姿勢の改善や仕事中の作業環境の見直しが大切です。
まとめ
このページでは頭痛についてご紹介しました。
・禁忌と呼ばれる命に関わる危ない頭痛のチェックリスト
・当院での頭痛症状の改善例
・頭痛でお悩みの方が気をつけたほうがいいこと
以上が頭痛でお悩みの方のお役に立つと嬉しく思います。手技療法で改善する頭痛は首コリ肩こりを修正すれば改善は見込めますのでお気軽にご相談ください。