こんにちは。
とまり木です。
このページでは、横向きに寝ると巻き肩になるという噂は誤解であるというテーマでお話します。
たしかに横向きに寝ると肩は内側に入りますので、一見すると巻き肩になりそう。
ですが、結論から言うとこれは間違いです。
なぜかというと人は寝ているときに寝返りをうつからです。
ずっと横向きに寝ているわけではないので、それだけで巻き肩にはなりません。
以下に、巻き肩の原因や解消法についてご紹介しますので、良かったら参考にしてください。
◆巻き肩のメカニズム
◆正常と巻き肩のちがい
◆巻き肩の原因4種類
◆巻き肩の治し方4種類
◆人が寝ているときに寝返りをうつ理由5つ
横向きに寝る人も安心!巻き肩の原因を知っておこう!
◆良い姿勢を知ろう
◆巻き肩セルフチェック
◆巻き肩と猫背は同時に起こる
◆他の部位から影響を受けて巻き肩になる
◆ストレスや不安からくる巻き肩
◆肩甲骨が寄らないと巻き肩になる
良い姿勢
巻き肩を理解するために、まずは全身の良い姿勢を知っておきましょう。
全身の良い姿勢というのは上から耳→肩→骨盤→膝→くるぶしが一直線上にあることです。
もし、肩が前に出ていたら巻き肩、猫背判定が出ます。
巻き肩セルフチェック
人の体を上からみると、こんな感じ。耳と肩が同じ線上にあります。
したがって、肩が線よりも前に出ていたら、それは巻き肩になります。
今度は肩の可動域について考えます。
肩の可動域は前後20度が平均です。
巻き肩を可動域から判断すると、例えば「肩が前に20度動くけれど後ろに引けない」という場合にも巻き肩となります。
巻き肩と猫背は同時に起こる
肩を前に出してみてください。
少し猫背になりませんか?
巻き肩になると肩甲骨が外に開くので猫背になります。
逆に、わざと猫背を作っても巻き肩になります。
他の部位から影響を受けて巻き肩になる
例えば、反り腰や膝の過伸展があると巻き肩になります。
巻き肩という一つの部位だけを見るのではなく、姿勢全体との関係を考えることが大切です。
ストレスや不安からくる巻き肩
怒っているとき、悩んでいるとき、胸を張る人はいません。
みんな背中が丸くなって胸や腕、首に力が入ります。
その結果、肩が前に出て巻き肩になります。
肩甲骨が寄らないと巻き肩になる
巻き肩の改善には肩甲骨が無理なく寄せられるように調整が必要です。
もし肩甲骨が硬くなっていると、肩を後ろに引けないので、巻き肩になります。
横向きに寝ると巻き肩が治る?巻き肩を改善する方法
◆胸の筋肉が緊張して巻き肩になる
◆猫背から巻き肩になっている
◆肩甲骨が硬くて巻き肩になっている
◆自由に寝返りが打てるようにして巻き肩をなおす
◆睡眠中、寝返りをうつ理由
胸の筋肉が緊張して巻き肩になっているパターン
整体理論を全部説明するのは難しいのですが、以下のようなストレッチで胸の筋肉の緊張が緩和することがあります。
このストレッチは肩甲骨から肩にかけて筋肉が伸ばされており、胸の筋肉は縮んでいますよね?
そうすると胸の筋肉の緊張が解けることがあります。
これはあくまでも胸の筋肉が緊張しているとしたら!という話なので、すべての巻き肩に適応というわけではないです。
ただし、このストレッチと同じことは横向きに寝てもできますよね?
なので、横向きに寝ると巻き肩が改善することもあるわけです。
猫背から巻き肩になっているパターン
さきほど猫背と巻き肩は同時に起こるという話をしました。
そこで次に猫背の原因はどこにある?と考えます。
猫背の原因のひとつに反り腰がありますので、反り腰を調整して猫背が改善するか確認します。
反り腰をなおす体操としては膝を抱える方法があります。
肩甲骨が硬くて巻き肩になっているパターン
巻き肩をなおすためには肩甲骨の可動性の回復が必須です。
肩甲骨が硬いままだと肩を後ろに引けないからです。
この場合は以下のような体操がおすすめです。
自由に寝返りが打てるようにして巻き肩をなおす
人は睡眠中、何度も寝返りをうちます。
お布団屋さんのホームページによると20回前後、寝返りをうつそうです。
スムーズな寝返りは巻き肩の防止だけでなく、快適な睡眠にかかせません。
睡眠中に寝返りをうつことで床ずれを防止したり、関節や筋肉を動かしてこわばりを防いでいます。
寝返りをうつと…
●お布団の中の湿度や温度が調整される
●床ずれの防止になる
●睡眠中の血液循環がよくなる
●ずっと同じ体の部位が圧迫されるのを防ぐ
●関節や筋肉の負担が軽減される
睡眠中にスムーズに寝返りをうてるようにするためには、ご自身にあう枕やマットレスを選ぶようにしてください。
まとめ:「横向きに寝ると巻き肩になるよ」←ちがいます
このページでは横向きに寝ることが必ずしも巻き肩を作るわけではないというお話をさせていただきました。
その根拠は人は一晩に20回ほど寝返りをうつからです。
もし巻き肩を改善したい場合には、どこに巻き肩の原因があるのか?を考えるのが大切ですし、スムーズに寝返りをうてる寝具があると安心だと思います。